10.31 5年生 ものづくり・デザイン科 デザイン実習
高岡市美術館長をお迎えし、5年生がデザインについて学習しました。
はじめに、先日亡くなられた人間国宝の大澤光民氏の人となりや『鋳ぐるみ』への思いについて触れられました。私たちのふるさと高岡には素晴らしい方がおられたことを改めて感じました。
フィボナッチ数列や黄金比など、知らなかったことがたくさん分かり、とても楽しい時間になりました。
昔の画家やデザイン家の作品は、フィボナッチ数列の知識がなかった時代なのに、その作品が描き出す美しいらせんはまさにフィボナッチ数列にあてはまっている、という事実を知り、とても驚きました。
また、この数列から導き出される黄金比は、デザインにおける美学であり、近代の様々な建造物やマークはこの黄金比が用いられていることも分かりました。
次に、高岡のものづくりについてうかがいました。市全体で『ものづくり』を高岡の産業としてバックアップしていることや、高岡の伝統産業をもっとアピールしていく必要があることについてお聞きし、これまで自分たちが調べていた高岡の伝統産業を自分事に引き寄せて考えているようでした。
最後は、館長さんから薬師寺の塔のお話をうかがいました。薬師寺東塔の最上部の相輪の修復を高岡の伝統工芸高岡銅器振興協同組合が行い、館長さんが監修をされたということに、驚き以上に尊敬の念をいだいていました。やっぱりホンモノはすごいなあ。
館長さん、貴重なお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。